「基幹システム」とは、企業の経営において主要な業務を支えるシステムの総称です。例えば「生産」「販売」「会計」など、企業を経営する中で欠かせない業務を基幹業務と呼びますが、これらが正しく機能することによって、健全な経営につなげられます。逆に、基幹業務が正しく機能しない場合には企業の経営が停滞してしまいます。
このように、企業において重要な役割を持つ基幹業務をシステムで効率よく管理できるようにしたものが「基幹システム」と呼ばれています。
「業務システム」は、それぞれの企業で個別に手がけている業務をスムーズに遂行できるようにサポートを行うためのシステムです。上記でご紹介している基幹システムを除いたシステムを指すことが一般的となっています。この業務システムにはさまざまな種類がありますが、代表的なものとして以下のようなシステムがあります。
このように、業務システムは基幹システムの他の個々の業務の効率化を目的としています。
基幹システムと業務システムの違いは混同されがちですが、簡単にいうと対応している業務の範囲の違いと言えます。例えば基幹システムは、販売管理や生産管理といったように基幹業務の効率化を目的としています。基幹業務とは企業の根幹を成す業務であることから、経営活動において非常に重要なシステムです。もし基幹システムが停止してしまった場合には企業全体に影響が出てくる可能性が高いといえます。
また、業務システムは基幹業務以外の業務の効率化を目的としたシステムであるといえます。もしシステムが停止してしまった場合にも、企業全体に影響を与えることはないと考えられますが、対応している業務については停止してしまうことになります。
基幹システムとERPも混同されがちですが、この二つは目的などが異なります。上記でご紹介している通り、基幹システムは企業の基幹業務のプロセスを一元管理し、効率化を目指すためのシステムです。
一方ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略であり「企業資源計画」と訳されます。これは、人や設備、情報といった企業の重要な資源を管理し、経営に関係してくる重要な業務の効率化を図る手法を指します。また、「ERPシステム」というと、基幹システムや業務システムなどを統合的に管理できるシステムを指しており、ひとつのシステム内でさまざまな業務を効率的に管理することができるものを指します。
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