レガシーシステムとAPI連携

IT技術の進化に伴い、多くの企業ではDX化に取り組んでいます。ところが既存のレガシーシステムが障害となり、現行技術へ適応できないことが課題となっています。この記事では、APIを活用することで、レガシーシステムを活かしながら連携するメリットや注意点について解説します。

APIとは

DX化において、「API」という単語をよく耳にするでしょう。「API」とは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の頭文字を取ったもので、異なるソフトウェアやプログラムで、機能やデータを相互にやり取りするための仕組みのことです。

例えば、PCを使用する上で、キーボードやマウスはインターフェースになります。これをUSBやHDMIなどのハードウェアインターフェースでつなぐことで、キーボードやマウスがPCで使えるようになります。

このように、APIは異なる2つのものを「つなぐ」という意味があり、主にソフトウェアやプログラム同士をつなぐインターフェース(接点)ということになります。

API連携のメリット

APIを活用することで、レガシーシステムと新規システム間の連携を簡単にすることができます。API連携により、これまでレガシーシステムに阻まれていた相互間のやり取りができるようになり、既存のデータや機能を最大限に活かすことが可能です。

レガシーシステムの使い方を大幅に変更することなく使用できるため、新しいシステム導入のために操作方法を覚える時間や手間を省くことができます。

API連携で各プロセスが効率化・自動化でき、業務効率の向上が望めるでしょう。外部システムやサービスとの共有もできるため、ビジネスの柔軟性が増し、新たなビジネスモデル構築にも貢献します。

API連携の注意点

データ形式とインターフェース変換の複雑性

レガシーシステムは多くの場合、JSONやXMLといった現代的なAPIデータ形式に対応しておらず、連携時にはシステム内部の処理ロジックを維持したまま、データ変換処理を外部API層で実装する必要があります。この変換作業が複雑化・大規模化しやすく、開発工数とコストを押し上げる最大の要因となるため、ミドルウェアやAPIゲートウェイを介して変換層を一元管理し、レガシーシステムへの影響を局所化することが極めて重要です。

パフォーマンスとリアルタイム処理による負荷増大

バッチ処理前提のレガシーシステムは、API連携による高頻度かつリアルタイムのアクセス処理能力が不足していることが多く、想定外の負荷集中でシステム全体が応答遅延や停止に陥るリスクを抱えています。このリスクを回避するため、連携設計段階でキャッシュ機構を導入してシステムへの直接アクセスを削減し、API側にはアクセス回数を制御するレート制限を厳格に設定することが不可欠な対策となります。

セキュリティ対策の大きなギャップの存在

古い技術基盤を持つレガシーシステムは、最新の強固な認証・認可スキームや暗号化通信(HTTPS)に対応できていないことが多く、API連携を導入することで外部からのサイバー攻撃の侵入口を広げることになります。これを防ぐため、システム本体と外部ネットワークの間に強固なセキュリティ境界を設け、最新のセキュリティ要件はこの境界層で担保する設計思想が求められます。

ブラックボックス化・属人化による障害切り分けの難しさ

仕様書が不足し、特定の担当者に依存するレガシーシステムでは、API連携後に発生したエラーの原因究明が困難を極めます。障害発生時、それがAPI側の問題なのか、それとも予期せぬレガシーシステムの内部動作によるものなのかを切り分けるのに多大な時間を要するため、連携部分に関しては、詳細なログ取得を可能にし、既存仕様の文書化を徹底することが早期復旧への鍵となります。

まとめ

レガシーシステムをそのまま使い続けると、セキュリティリスクの増大やシステム障害、保守・運用コストの増加など、近いうちに多くの問題が発生することが予想されます。

重大な問題になる前に、基幹システムのモダナイゼーションを検討することが必要です。以下のページでは、基幹システムのモダナイゼーションについて解説しています。

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